CCK代表 モンセ・マリのバルセロナ便り Vol.1
「2003年のクリスマスシーズン」


バルセロナ、サンタルシア市場の散策


私が12月のバルセロナ出張でもっとも楽しみにしていることは、 サンタルシア市場界隈の散策です。

カテドラル前の広場に立ち並ぶ露店は、日中はまるで色彩や自然、工芸品の洪水のようです。


バルセロナのカテドラル前の広場

どのツリーにします?

幸運の小枝の露店


日本の師走とは異なり、 どこかのんびりした雰囲気と
柔らかな陽射しが印象的です


買い物客でにぎわうサンタルシア市場

  このおじさんも売り物???(手前がモンセです)



そして夜は、いたるところで光が煌めき、また特別な魅力があります。
暗闇の中で煌めくこの光は、クリスマスにキリスト生誕が祝われるようになるはるか昔から、古代ローマ人が「新しい太陽」を祝福しており、それゆえクリスマスと光は切り離せないものになったということを我々に思い起こさせてくれます。



夜の露店はキラキラと光が眩しい

サンタさんも命がけ?!



クリスマスの雰囲気を家に持ち帰りたい人は、ほとんど皆この市場を訪れます。

市場にはツリーやオーナメント、幸運の小枝(一年間幸運に恵まれるよう互いに贈り合う習慣がある)、ベレン人形(キリスト降誕の場面 を表した人形)などが売られており、最近ではカタルーニャ特有の帽子で飾られた丸太などもあります。

この丸太は「ティオー」と呼ばれ、私が幼かった頃は飾りつけなどは施されず、ただの丸太が用いられていました。

クリスマスの食事の前にこの丸太を毛布で覆い、子供たちは歌を歌いながら木槌でこれを胡麻をすりつぶすように叩き、歌が終わって毛布の中を覗くとトゥロン(アーモンドなどで作るクリスマス菓子)やドライフルーツなどのクリスマス菓子が用意されているというわけです。

つまり、カタルーニャではクリスマスプレゼントがクリスマスツリーの下に置かれるという習慣はなく、プレゼントをくれるのは「ティオー」だったのです。もちろん、クリスマスを彩 っていたのは常にクリスマスツリーだったことは事実ですが。

今日では状況も変化し、子供たちは「ティオー」からのクリスマス菓子とサンタクロースからのプレゼントの両方をもらって喜んでいるようです。



ベレン人形の数々


「ティオー」


幸運の魔女(に見えない?)   

   こちらも幸運の魔女

中にはこんな人形も・・・

トゥロンの店
 


私がバルセロナで撮影した写真で、少しでもバルセロナのクリスマス気分を味わっていただけたらと思います。

それでは皆さん、素敵なクリスマス、そしてよいお年をお迎え下さい!



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