Sant Jordi 2022 世界本の日記念
第17回 絵本翻訳コンテスト

"
LA MUNTANYA DE LLIBRES MÉS ALTA DEL MÓN "

Sant Jordi 2022
Concurs de Traducció
"LA MUNTANYA DE LLIBRES MÉS ALTA DEL MÓN"


San Jordi 2022
Concurso de Traducción
"LA MONTAÑA DE LIBROS MÁS ALTA DEL MUNDO"






多数のご応募ありがとうございました。
受賞者や最優秀作品などはこちらをご覧ください。







17回絵本翻訳コンテスト

LA MUNTANYA DE LLIBRES MÉS ALTA DEL MÓN

Rocio Bonilla

animallibres – Bromera出版

この絵本を読んだ後には、優しさ、共感、感嘆、好奇心が混ざった感情が湧き上がってくるでしょう。

 

主人公の男の子は、自分が空を飛ぶために生まれてきたのだと信じて疑いません。飛行機を見て、あらゆる種類の翼をつくろうとしましたが、うまくいかないようです。ある日、主人公の母親は、飛ぶにもいろいろなやり方があると話してきかせ、彼に本を1冊渡します。男の子はまだ気が付いていませんでしたが、まさにその日、彼は飛び始めたのです。

 

本書は、主人公の男の子に感情移入できる、思いやりにあふれた、生き生きとした1冊です。多くの子どもたちと同じように、彼も自分だけの空想の世界に生きていますが、時が経っても変わらない方法で、自分の世界を形にすることを成し遂げます。今日のデジタル化された世界で、すがすがしく感じられるアイデアで読者を魅了し、押しつけではなく、本の大切さについて考えさせてくれる1冊です。

 

参加費:4,500円(課題絵本1冊を含む)

応募〆切: 2022年9月30日

審査結果発表: 2022年11月30日

 

コンテストには参加しない方にも、ぜひお手元においていただきたいおすすめの1冊です。絵本のみご希望の方には3,000円で販売致します。

 

皆様のご応募をお待ちしております。
お問い合わせは、 exosaka@osb.att.ne.jpまでご連絡ください。







Convocatòria del dissetè concurs de traducció:

LA MUNTANYA DE LLIBRES MÉS ALTA DEL MÓN  de Rocio Bonilla

animallibres - Bromera

 

És impossible llegir aquest llibre sense commoure's amb una barreja de sentiments, tendresa, empatia, admiració i curiositat.

 

El protagonista, estava convençut de que havia nascut per volar. Mirava els avions, intentava fabricar-se ales de tota mena, però res semblava funcionar. Un dia la seva mare li va explicar que hi havia altres maneres de volar i li va posar un llibre entre les mans. Ell no ho va entendre, però aquell mateix dia va començar a volar.

 

És un llibre amable i lluminós que ens permet endinsar-nos al món interior d'un infant que com molts, viu en la seva pròpia fantasia. Ell però l'aconsegueix materialitzar d'una manera que no canviarà amb el pas del temps.  El llibre ens ajuda a pensar sobre la importància dels llibres, però no ho fa pas no des de la imposició sinó des de l'encís, un idea força refrescant en el món digitalitzat d'avui en dia.

 

Participació4.500 ¥ ( llibre il•lustrat inclòs)

Data límit per presentar l'obra traduïda30 de setembre de 2022

Publicació dels resultats: 30 de novembre de 2022

 

Encara que no participeu en el concurs, us recomanem que l'adquiriu, la vostra biblioteca no pot passar sense aquest llibre. El preu es de 3.000 ¥.

 

Esperem la vostra candidatura!

Per a més informació no dubteu en contactar-nos: exosaka@osb.att.ne.jp

 








Convocatoria del décimo séptimo concurso de traducción:

LA MONTAÑA DE LIBROS MÁS ALTA DEL MUNDO de Rocio Bonilla

animallibres - Bromera

 

Es imposible leer este libro sin conmoverse con una mezcla de sentimientos, ternura, empatía, admiración y curiosidad.

 

El protagonista, estaba convencido de que había nacido para volar. Miraba los aviones, intentaba fabricarse alas de todo tipo pero nada parecía funcionar. Un día su madre le explica que hay muchas maneras de volar y le pone un libro entre las manos. El niño no lo entendió pero ese mismo día empezó a volar.

 

 

Es un libro amable y luminoso que nos permite entrar en el mundo interior de un niño, que como muchos, vive en su propia fantasía. Sin embargo, él consigue materializarla de una manera que no cambiará con el paso del tiempo. El libro nos ayuda a pensar en la importancia de los libros pero no lo hace desde la imposición sino desde la fascinación, una idea muy refrescante en el mundo digitalizado de hoy en día.

 

Participación4.500 ¥ (libro ilustrado incluido)

Fecha límite para presentar la obra traducida30 de septiembre de 2022

Publicación de los resultados: 30 de noviembre de 2022

 

Aunque no participéis en el concurso, os recomendamos que lo adquiráis, vuestra biblioteca no pueda pasar sin este libro. El precio es de 3.000¥

 

¡Quedamos a la espera de vuestra candidatura!

 

Para más información, no dudéis en contactarnos: exosaka@osb.att.ne.jp




 



17回絵本翻訳コンテスト”LA MUNTANYA DE LLIBRES MÉS ALTA DEL MÓN”審査結果発表

Ens plau comunicar-vos que les guanyadores del Disetè Concurs de Traducció del llibre  “LA MUNTANYA DE LLIBRES MÉS ALTA DEL MÓN” de Rocio Bonilla corresponent a la convocatòria de 2022, son les següents:





最優秀賞

Primer Premi

梨木 亜紀さん(大阪府)
Sra. Aki Nashiki (Osaka)

 
梨木さんの作品はこちら




特別賞

Premis especials


嶋田
真美さん(兵庫県)      
Sra. Mami Shimada (Hyogo)

後藤 史子さん(埼玉県)      
Sra. Fumiko Goto (Saitama)

大出 優子さん(愛知県)      

Sra. Yuko Oide (Aichi)



 

奨励賞 - カタルーニャ語から大阪弁に翻訳するチャレンジに対して

Menció especial per traduir el conte del català al dialecte d’Osaka

角元 良さん& Anna Fornieles Ortíさん(大阪府)

Sr. Ryo Kakumoto & Sra. Anna Fornieles Ortí (Osaka)


 

奨励賞最高齢でのチャレンジに対して

Menció especial per honorar el participant de més edat

城野 秀世さん(京都府)      
Sr. Hideyo Jono (Kyoto)

 

 


二次審査に進まれたのは次の
19組の皆様です(アルファベット順)

Els candidats que després de passar la primera eliminatòria han arribat a la final són els següents (per ordre alfabètic)

浅井 由羽さん Sra. Yu Asai
後藤 史子さん Sra. Fumiko Goto
石井 律子さん Sra. Ritsuko Ishii
角元 良さん& Anna Fornieles Ortíさん Sr. Ryo Kakumoto & Sra. Anna Fornieles Ortí
賀佐見 直子さん Sra. Naoko Kasami
前島 貴志さん Sr. Takashi Maejima
丸山 幸子さん Sra. Sachiko Maruyama
松本 有希子さん Sra. Yukiko Matsumoto
中村 奈未さん Sra. Nami Nakamura
梨木 亜紀さん Sra. Aki Nashiki
大出 優子さん Sra. Yuko Oide
小野 明子さん Sra. Akiko Ono
嶋田 真美さん Sra. Mami Shimada
鈴木 千寿子さん Sra. Chizuko Suzuki
滝澤 晶子さん Sra. Akiko Takizawa
冨田 充子さん Sra. Atsuko Tomita
坪川 真理子さん Sra. Mariko Tsubokawa
吉田 朱美さん Sra. Akemi Yoshida
四倉 希さん Sra. Nozomi Yotsukura



おめでとうございます!

Moltes felicitats!





17回絵本翻訳コンテスト一次審査 審査員

Membres del jurat de la primera etapa

関西カタルーニャセンター 翻訳部門チーム

Equip de traducció del CCK

 



17回絵本翻訳コンテスト最終審査 審査員(アルファベット順)

Membres del jurat de l’etapa final (per ordre alfabètic)


平井うらら氏
(大学講師、作家、翻訳家)

Prof. Urara Hirai
金関あさ氏
(スペイン大使館 経済商務部 書籍担当)

Sra. Asa Kanaseki
モンセ・マリ
(関西カタルーニャセンター 会長)

Sra. Montse Marí




絵本翻訳コンテストは皆様の応募に支えられ、今年17回目を迎えることができました。

これからも継続して開催していく所存ですので、今後ともお力添えの程、よろしくお願いいたします。










第17回絵本翻訳コンテスト

最優秀賞受賞作品

ロシオ・ボニ―リャ/さく

梨木亜紀/やく

 

 

ルーカスは しんじていました―― 

ぼくは、ぜったい、そらを とぶために うまれてきたんだ。

 

・・・・・・・・・・

とりたちを じっと ながめていたり、

とおくの そらを よこぎる ひこうきぐもを、むちゅうになって おいかけたり。

そんなことを していると ルーカスは いつも、

ときのたつのを わすれるほどでした。

 

・・・・・・・・・・

『ルーカーーース…!!!』

ルーカスは、かぞえきれないほどの つばさを つくってみました。

おおきいのや ちいさいの、はねをつけたのや、かみや だんボールでできたのや…

いろんなつばさを、たくさん。

おもいついたこと ぜんぶ、つくって ためしてみたんです。

これならいけるかも… とべるかも!

だけど、まったく うまくいきませんでした。そりゃそうですよね。

 

・・・・・・・・・・

でも ルーカスは、あきらめません。

まいとし クリスマスには、サンタクロースに てがみを かきました。

「おねがいです、ぼくに ほんものの つばさをください。

そらをとべる つばさを、おねがいします。おねがいします」

けれど どういうわけか、なんねんたっても サンタは いつも まちがえて、

なんの やくにも たたない おもちゃの つばさを くれるのでした。


 

・・・・・・・・・・

たんじょうびが きました。

ルーカスが、ケーキの ろうそくを ふきけして、

これまで まいとし ずっと くりかえしてきた おなじ ねがいごとを となえたとき、

ママがいいました。

「とぶ 方法(ほうほう)は、ほかにもあるのよ、ルーカス」

そして ルーカスの手(て)に、1さつの本(ほん)を わたしてくれました。

 

・・・・・・・・・・

ママは なにをいってるんだろう―― 

さいしょ ルーカスは、どういうことか わかりませんでした。

けれども とにかく にわに すわって、

ママがプレゼントしてくれた その本を よみはじめてみたんです。

すると、ルーカスは そのおはなしが とっても きにいって、

あっというまに さいごまで よんでしまいました。

 

・・・・・・・・・・

そうして、そのあと ルーカスは――

いつのまにか つぎの本をもってきて よんでいました。

それから また べつの本…、さらに もう1さつ…

本をよんで はじめてしること、わかること、

あたまのなかで くうそうすることが、こんなに おもしろいなんて!

ルーカスは すっかりおどろき、むちゅうになったのです。

 

・・・・・・・・・・

ルーカスは、つぎから つぎへ、むさぼるように 本をよみはじめました。

そして、たくさん よめば よむほど、

そのスピードも どんどん はやくなっていきました。

よんで、よんで、もう とまりません…

まもなく、リビングの ほんだなにあった おはなしは ぜんぶ よみつくしてしまい、

いもうとの へやの 本も すっかり よんでしまいました。

 

・・・・・・・・・・

『もっとー!』

ふと きがつくと、にわじゅうが、本で い〜っぱいに なっていました。

ルーカスは それらの本を 山(やま)のように つみあげると、

その てっぺんに すわって、さけびました。

「もっと本が よみたいよー!」

・・・・・・・・・・

みんなが ルーカスのところに、つぎつぎに 本を もってきてくれました。

ともだちも、ごきんじょさんも、ごきんじょさんの ともだちも…

 

・・・・・・・・・・

…おんがくの せんせいも、ルーカスの おじいちゃんも、ひろばの パンやさんまで。

 

・・・・・・・・・・

こうして、ルーカスの つみあげた 本の山は、どんどん たかくなっていきました。

そして、あるとき とつぜん、ルーカスは、

もう その山から おりてこなくなってしまいました。

ごはんのときも、ねるときも、ずっと 本の山の うえに いるのです。

ママも、いもうとも、しょうぼうしの おじさんたちまでが 

おりてこさせようと しましたが、ききません。

ルーカスの あたまのなかに あるのは ただひとつ、

本をよみつづけることだけでした。

 

・・・・・・・・・・

ごきんじょの みんなが もってきてくれた本を ぜんぶ よんでしまうと、

ルーカスは、こんどは まちの としょかんから、

ワゴンしゃに 本を ぎっしり つみこんで、はこんできてもらうように なりました。

本の山は ますます たかく たかくなっていき、あまりに ゆうめいになったので、

ついには ニュースにまで でるようになりました。

 

・・・・・・・・・・

ルーカスのことが しられるようになると、

たちまち いろんな ところから、たくさんの ひとたちが 

この、せかいで いちばん たかい 本の山を、ひとめ みようと やってきました。

《世界一たかい本の山》

 

・・・・・・・・・・

けれども そのあいだも ルーカスは、

そんな さわぎには まったく おかまいなしに、

ただ ひたすら、本をよんで よんで、よみつづけていきました。

 


 

・・・・・・・・・・

おはなしの ひとつひとつが、ルーカスを、いろんなところに つれていってくれました。

とおい がいこくを たびしたり、

むかしの びっくりするような できごとが めの まえに あらわれたり、

これまで しらなかった ひとたちに であったり。

あたまのなかに くうそうの せかいが ひろがる、そんな ものがたりも ありました。

 

・・・・・・・・・・

そして あるひ とつぜん…

ルーカスは、あのとき ママが いっていたことの いみが わかったのです!

 

たとえ そらを とぶことが できなくても、想像(そうぞう)する ちからが あれば、

こころは どこにだって とんでいくことが できるんだ。

そうさ、あの さいしょの本の ページをひらいた そのときから、

ぼくは 想像のつばさで ずっと とびつづけていたんだ。

 

それに きづいた しゅんかん、ルーカスは、本の山から おりたくなりました。 

したに おりて、ママに このことを おしえてあげたくなったのです。

でも… どうやって?

 

・・・・・・・・・・

ほらね、想像(そうぞう)のつばさが あれば、とべるんだよ… なんどでも。

 

 

 

 

 

※本テキストは、関西カタルーニャセンター主催「第17回絵本翻訳コンテスト」において最優秀賞を受賞した翻訳作品です。個人的な閲覧目的以外での利用、転載、複製などはご遠慮いただきますようお願い致します。






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