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Sant Jordi 2020 世界本の日記念 第15回 絵本翻訳コンテスト "Dolors Aleu" San Jordi 2020 Concurs de Traducció "Dolors Aleu"
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第15回絵本翻訳コンテスト"Dolors Aleu” 審査結果発表 Ens plau comunicar-vos que les guanyadores del quinzè Concurs de Traducció del llibre “Dolors Aleu” corresponent a la convocatòria de 2020, son les següents:
Primer Premi
姫野 幸子さん(大阪府) Sra. Yukiko Himeno (Osaka)
Segon Premi
松倉 真理さん(東京都) Sra. Mari Matsukura (Tokyo)
Premis especials
本多 桃代さん(神奈川県) Sra. Momoyo Honda (Kanagawa)
冨田 充子さん(ノバスコシア、カナダ) Sra. Atsuko Tomita (Nova Scotia, Canadà)
Els candidats que després de passar la primera eliminatòria han arribat a la final
姫野 幸子さん Sra. Yukiko Himeno 本多 桃代さん Sra. Momoyo Honda ホリ 美保さん Sra. Miho Hori 石井 律子さん Sra. Ritsuko Ishii 梶 記代美さん Sra. Kiyomi Kaji 角元 良さん、アンナ フォルニエレス オルティさん Sr. Ryo Kakumoto, Sra. Anna Fornieles Ortí 笠原 磨里子さん Sra. Mariko Kasahara 小林 泰子さん Sra. Yasuko Kobayashi 松倉 真理さん Sra. Mari Matsukura 村松 美香さん Sra. Mika Muramatsu 村中 沙織さん Sra. Saori Muranaka 中尾 しょうこさん Sra. Shoko Nakao 西林 尚美さん Sra. Naomi Nishibayashi 大出 優子さん Sra. Yuko Oide 坂井 信悟さん Sr. Shingo Sakai 嶋田 真美さん Sra. Mami Shimada 武田 恭子さん Sra. Kyoko Taketa 冨田 充子さん Sra. Atsuko Tomita 山本 賀子さん Sra. Yoshiko Yamamoto
Moltes felicitats
Membres del jurat de la primera etapa
関西カタルーニャセンター 翻訳部門チーム Equip de traducció del CCK
Membres del jurat de l’etapa final (per ordre alfabètic)
平井うらら氏 - Prof. Urara Hirai(大学講師、作家、翻訳家) 金関あさ氏 - Sra. Asa Kanaseki (スペイン大使館 経済商務部 書籍担当) モンセ・マリ- Sra. Montse Marí(関西カタルーニャセンター 会長)
これからも継続して開催していく所存ですので、今後ともお力添えの程、よろしくお願いいたします。 |
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『ドゥロース・アレウ
ずっと ずっと むかしのことです まちかどでは てっぽうのおとが バンバン そして へいたいさんたちが そこらじゅうの こうえんを パトロールしていた そんな むかしの おはなしです
なにもかも さわがしい そんなころ ドゥロースは くちかずのすくない おんなのこでした ひるまは ずっと ひじかけいすに うもれて ほんばかり よんでいましたから いえのひとたちは ドゥロースのことを よく わすれてしまうことも あったのですよ
ドゥロースの おとうさんは けいさつの しょちょうさんで しやくしょの おしごとを していました おとうさんは とても ゆうきのあるひとでしたから ドゥロースは おとうさんて すごいなあって ずっと おもっていました それに まちのとうりで まさか じぶんが わるものに たちむかっているような すがたなんて そうぞうすることも ありませんでしたが このよのなかを もっと すみよいばしょに するには いったい どうしたらいいのかなあと ドゥロースは かんがえはじめるように なったのです
そのこたえは もっと あとになって ドゥロースが こうこうを そつぎょうするころに はっきりしてきました よくよく かんがえてから ドゥロースは りょうしんのまえで こう いいました 「パパ ママ わたし おいしゃさんに なりたいの だから そのためには だいがくに いかなければ ならないの」
おかあさんは こまったように むねに てを あてました 「おんなが だいがくへ ですって? とんでもないわ!」 おとうさんは なにも いいません おとうさんには ドゥロースが しっかりと やってのける むすめだと いうことが よく わかっていたのです だけど ドゥロースが じょがくせいだって いうだけで もしも だれかが ドゥロースを いたいめに あわせたりしたら どうしましょう?
そんな しんぱいも ありましたが とうとう おとうさんは ドゥロースの ねがいを うけいれてくれました ただし ボディガードが ふたり そばに ついている という じょうけんでね ドゥロースは これいじょう めだたないように おとこみたいな かっこうまでしたのですよ そして とても よい せいせきで だいがくに はいりました そんな ドゥロースを みて いやなかおをする がくせいも いましたが はくしゅを おくって おうえんしてくれる がくせいも いたのです
なんねんも すぎて ドゥロースは たくさん べんきょうを かさねました いがくの ほんを 789さつも あんきしたり にんげんの からだのなかには どんな ひみつが かくれているのか とかも しらべたりしました そして ドゥロースは それを とても りっぱに やりとげたので ほとんど‘ゆう’ばかりの みごとな せいせきでした (‘ゆう’に ちかい ‘りょう’の せいせきは 5つ ありましたけどね)
そして いよいよ さいごの しけんのひが やってきました めのまえには しっかりと めがねを かけ りょうてを すりあわせながら いまか いまかと ドゥロースを まちかまえている しけんかんの はかせたちの すがたが みえました
ドゥロースは はきはきした こえで じぶんの そつぎょうろんぶんを よみあげました その ろんぶんのなかで ドゥロースは きっぱりと こう いいました おんなのひとだって おとこのひとに まけないくらい かしこいのです! だから じぶんの じんせいを じぶんで きめられるように おんなのひとも きょういくを うける ひつようがあるのです!と
ドゥロースの ろんぶんは はかせたちの くちを あんぐりさせるくらい おどろかせました ついに ドゥロースは おいしゃさんになって いいんを ひらくことが できたのです そして なんという だいせいこうでしょう! ちいさい こどもたちから わかいおんなのひとたち それに おくさんたちや おばあちゃんたちまで いいんは いつも いっぱいに なったのです それはね やっぱり おとこの おいしゃさんより おんなの おいしゃさんのほうが ずっと はなしやすかったし そんなに はずかしいことも なかったからなんですよ
ほかにも ドゥロースは いろいろな おんなのひとたちを のこらず てだすけしました たとえば あまりに たくさんの おもい ほうせきを ぶらさげちゃって くびを いためてしまった おくさんたちとか いっぱい おかしを つくりすぎちゃって ゆびが はれてしまった ケーキやさんとか みなとを さんぽしていて かぜを ひいちゃった おんなのこたちとか・・・ね それに ドゥロースは びょうきに ならないように するには どうすればいいのか とかも おんなのひとたちに おしえてあげていました
こうして ドゥロースは このくにで さいしょの おんなの おいしゃさん つまり‘じょいさん’になったわけです おもいこんだら ひとすじの ゆうしゅうで まじめな ドゥロースは じょいとして てだすけしながら いつも たくさんの おんなのひとたちの くらしを かえてきました そして また ドゥロースが あゆんできた みちを ひきついでいく みらいの じょがくせいたちの みちのりも すすみやすくして いったのです |
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