Sant Jordi 2013 『世界本の日』記念
第8回 絵本翻訳コンテスト
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el blanc i el negre"

San Jordi 2013
Concurs de Traducció
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el blanc i el negre"
en català




多数のご応募ありがとうございました。
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<応募要項>


翻訳課題:『el blanc i el negre』(カタルーニャ語)を日本語に翻訳
*希望者には、課題絵本と併せて、スペイン語版「el blanco y el negro」のテキストをお送りします。


応募方法:
お名前、ご住所、お電話番号、メールアドレスを記載のうえ、メールにて関西カタルーニャセンターにご連絡ください。 折返し応募方法の詳細をご案内します。       
*課題絵本は、参加費入金の確認ができ次第、お送りします。
*応募作品は、ワードで作成のうえ、メールにてご提出ください。


参加費:
4,500円(課題絵本1冊含む)


応募〆切:
2013年9月30日


受賞者発表:
2013年11月15日


授賞式:
2013年12月(予定)


お問い合わせ・応募受付:
関西カタルーニャセンター「絵本翻訳コンテスト」係
E-mail: exosaka@osb.att.ne.jp
TEL 06-4704-4690 (月〜金:13:00〜21:00/土:13:00〜18:00)
〒541-0059 大阪市中央区博労町3-1-8-403


備考:
当コンテストの目的はカタルーニャ語児童文学界の主要な作家を日本に紹介し、また、日本語への翻訳を奨励することを通じて、文化や世代間の交流を促進しようとするものです。

コンテスト主催者は、受賞作品が他の応募作品と比較して優秀な作品であったことを示すため、適切だと判断するメディアに受賞者の氏名および翻訳作品を公表、発表する権利を有します。当応募要項発表時点では予定されてはいないものの、応募者は当コンテスト応募に際して、将来的に自身の翻訳作品が出版される可能性があることをご了承ください。これらの条件を了承できない場合は、当コンテストへの参加をご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

主催者もしくは出版社が受賞作品の出版を決定した場合、該当する著作権は翻訳者本人に帰属します。

主催者が受賞作品をインターネット上に公開した場合、これは第三者による日本語版の使用を許可するものではありません。受賞翻訳作品のいかなる違法な利用は法律によって罰せられます。




 




Convocatòria


Requisits per presentar-se al concurs: aquest concurs està obert a totes les persones interessades, independentment del gènere, l’edat, la nacionalitat o l’activitat professional.


Enguany, proposem una obra de Miquel Desclot i Maria Lluïsa Jover

el Blanc i el Negre (en català)  
el Blanco y el Negro (en castellà)

 

Per participar en el concurs, cal:

  1. Enviar un missatge electrònic al CCK demanant que us faci arribar el formulari de sol.licitud. En el missatge electrònic, cal fer-hi constar el vostre nom, adreça postal, un número de telèfon de contacte i l’adreça electrònica.
  2. Fer el pagament corresponent a la quota de participació. El pagament es pot fer personalment o mitjançant una transferència bancària. A continuació, el CCK us enviarà el llibre en català i la versió pdf en castellà.
  3. Les traduccions acabades, caldrà enviar-les al CCK en format Word juntament amb el formulari de sol.licitud degudament emplenat.

 

Quota d’inscripció: 4.500 Yens (El preu inclou el cost del llibre)

Data límit de la sol.licitud: 30 de setembre de 2013

Publicació dels resultats: 15 de novembre de 2013

Envieu l’inscripció al Centre Català de Kansai

e.mail: exosaka@osb.att.ne.jp

tel.: (81)(0)-6-4704-4690 (13:00-21:00h.)


Nota:


L’objectiu del concurs és presentar a Japó els autors/autores més significatius/significatives de literatura juvenil i infantil en català. Promoure les traduccions al japonès i fomentar el diàleg intercultural i intergeneracional.

 

L’organitzador es reserva el dret de presentar o publicar en els medis de comunicació que cregui adients els noms dels guanyadors/guanyadores així com de presentar públicament la traducció guanyadora per justificar què és el que la distingeix. El guanyador/guanyadora pel fet de participar en aquest concurs, accepta que la seva obra pugui ser publicada en el futur malgrat que la publicació de la versió japonesa no està inicialment contemplada en el moment de fer aquesta convocatòria. En cas que el guanyador/guanyadora no pugi acceptar les condicions esmentades, preguem que el candidat s’abstingui de participar en aquest concurs.

En cas que l’organitzador o l’editorial que correspongui decideixi publicar l’obra guanyadora, els drets d’autor que corresponguin seran percebuts per la persona que hagi fet la traducció.

 

El fet que l’organitzador pugui penjar online l’obra guanyadora, no significa que autoritzi a tercers la utilització de la versió japonesa. Qualsevol utilització il.legal de la traducció guanyadora serà castigada per la llei.








第8回絵本翻訳コンテスト審査結果
Ens complau donar a conèixer les guanyadores del 8è Concurs de Traducció de Llibres Il.lustrats, convocat dins del marc de la celebració de Sant Jordi 2013. Moltes felicitats!

 

第1位
小村 麻貴さん(埼玉県)/ KOMURA MAKI(Saitama)


第2位
中尾 しょうこさん(愛知県)/ NAKAO SHOKO(Aichi)


第3位
森田 千恵さん(兵庫県)/ MORITA CHIE(Hyogo)


奨励賞(優れたアイデアに対して)
鈴木 純子さん(山形県)/ SUZUKI JUNKO(Yamagata) 


奨励賞(日本語表現の選び方に対して)
杉本 とも代さん(大阪府)/ SUGIMOTO TOMOYO(Osaka) 




二次審査に進まれたのは、次の21名の皆様です。(順不同)

久保山和佳さん/嶋田真美さん/槇村さおりさん/杉本とも代さん/佐々野寿子さん/浦見樹範さん/柴田幸裕さん/河出真美さん/渡辺牧さん/森田千恵さん/大上紀世さん/小村麻貴さん/森下嘉子さん/鈴木純子さん/小口ルミコさん/本多桃代さん/中尾しょうこさん/奥村真由美さん/平山幸乃さん/浅川朋美さん/木村有紀子さん

 



第8回 絵本翻訳コンテスト審査員(順不同)

金関あさ氏(スペイン大使館 経済商務部 書籍担当)
長谷川信弥氏(大阪大学 外国語学部 教授)
平井うらら氏(大学講師、作家、翻訳家)
モンセ・マリ(関西カタルーニャセンター 代表)











白と黒

小村 麻貴 訳


はじめにひかりがありました

それからほかのものたちがうまれてくると

ひかりはそれらすべてをつつみこみ 

あいしました

ひかりはそれぞれのもののなかに

すこしのじぶんのいのちとかがやきを

えいえんにのこしました

いろをあたえたのです


(P.4)

すべてのはじまりのとき

ひかりが白いローブで

わたしたちをつつむまえ

もう闇がそんざいしていました       

たったひとりで

黒いマントをはおって

 

わたしは黒

夜のように強く

コガネムシのように弱い

先に生まれたのだから

わたしは白の兄だ

 

(P.6)

 

ぼくは白

昼みたいにちからづよくて

ちょうちょうみたいにもろい

あとに生まれたから

ぼくは黒のおとうと

 

(P.7)

 

歩けるようになるとすぐ

ぼくたちは

地球の肌のすみずみにひろがった

 

(P.8)

 

わたしはくだった

洞くつや深いところに

そして水と岩とがちいさなおどろきを生む

その大地の裂け目を満たした

 

(P.9)

 

ぼくはのぼった

高いところに

そしていちばん高い山々の

雪のまんなかでねむった

 

(P.10)

 

わたしは夜に目をさまし

昼はねむっている

しかしねむくないと

昼にでかけることもある

太陽をかくす黒い雨雲のなかで

弟といっしょにすごすため

 

(P.12)

 

ぼくは昼に動きまわるほうが好き

雲に乗りながら

でもときどき

夜 月のてっぺんにのぼる

兄さんをひとりぼっちにしないようにね

そしてぼくたち白と黒はいっしょにすごす

 

(P.15)

 

白をまとった

たくさんの花たち

見て マーガレットを

まんなかに黄色いろうそくを灯した

カラーの花を

 

(P.16)

 

黒いかっこうをした

たくさんの動物たち

ねこやアザラシやアリを

見たことがないかい?

 

(P.18)

 

ぼくは羊飼いといっしょに暮らす

もしその群れが子羊ならね

 

わたしも羊飼いとともに暮らす

その群れにヤギがいるなら

 

(P.20)

 

弟もわたしも

人間のなかにいる

わたしたちの肌がちがう色をしていることを

きみは知らなかったかい?

黒い肌の人たちがいる

そして白い肌の人たちもいる

 

(P.22)

 

人びとの髪の毛の茂みにも

わたしたちは住んでいる

わたしは人びとが若いとき

髪の毛を黒くぬる

弟は人びとが年をとると

髪の毛を白くかえる


(P.24)

 

わたしたちがだれなのか

もうわかったね

ここできみにひみつをはなそう

じつはわたしたちがいちばん元気でいられるのは

ふたりでうでを組んでいるときなのだ

この白い紙に書かれている

この黒い文字を見てる?

チェスボードはわかるかな?

なぜならわたしたち白と黒は

おたがいにとても大切なそんざいだからだ

心から必要としあっているからなのだ

白と黒はツバメやペンギンのからだに

しっかりと生きている

そしてピアノのけんばんで

トリルをかなでている

 

(P.26)

 

まだある

黒い石炭でいっぱいの

鉱山のおくも黒だ

長い電車をのみこむトンネル

小さなコーヒー豆

あまいクワの実のドレス

きみはどこで黒を見つけた?

 

(P.27

 

まだまだある

かろやかに走るシマウマのパジャマも白と黒

きみはどこで手をつないでいる白と黒を見ただろう?

 

まだあるよ

霜やつめたい氷も白い

アーモンドの花も

そして砂糖や塩の結晶も白い

きみはどこで白を見つけた?

 

さあ きみはもう白と黒がわかったよね

ぼくたちを探して 色をぬって 

いっしょにあそぼう

 

(P.28

 

あそぶためのきまり

 

白と黒であそぶために

絵かきたちはきまりをつくった

 

まずぼくたちをとなり同士におく

それからこんどは片方の中にもう片方を入れる

そうやってぼくたちのしんせきをつくる

灰色だ

 

そう ひとつの村からべつの村へとつづく

道路の色だ

あるいはジャングルでホルンみたいになく

ゾウの色

あるいは家のかたすみにかくれている

ちいさなちいさなねずみの色

 

(P.30

 

もうきみは白と黒で

どうやってあそぶかわかったよね

白と黒をまぜあわせて

どうやって灰色ができるのかも

 

でも白と黒のまぜかたによって

こい灰色やうすい灰色があらわれる

 

この毛むくじゃらのクマで

ぼくたちがどうやってそれをつくるかよーく見て

白と黒の分量が

それぞれちがっているんだよ

 

(P.32

 

絵かきたちはとても美しいものをえがく 

そしてそれに色をつける

色でいっぱいにする

いちばん好きな色をそれぞれのばしょにぬっていく

 

きみもやってみて 絵かきみたいに

好きなものをかいて 好きなようにぬってごらん

白と黒で

そのしんせきの灰色で

そしてほかのいろんな色をつかって

 





備考:
当コンテストの目的はカタルーニャ語児童文学界の主要な作家を日本に紹介し、また、日本語への翻訳を奨励することを通じて、文化や世代間の交流を促進しようとするものです。

コンテスト主催者は、受賞作品が他の応募作品と比較して優秀な作品であったことを示すため、適切だと判断するメディアに受賞者の氏名および翻訳作品を公表、発表する権利を有します。当応募要項発表時点では予定されてはいないものの、応募者は当コンテスト応募に際して、将来的に自身の翻訳作品が出版される可能性があることをご了承ください。これらの条件を了承できない場合は、当コンテストへの参加をご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

主催者もしくは出版社が受賞作品の出版を決定した場合、該当する著作権は翻訳者本人に帰属します。

主催者が受賞作品をインターネット上に公開した場合、これは第三者による日本語版の使用を許可するものではありません。受賞翻訳作品のいかなる違法な利用は法律によって罰せられます。





Sant Jordi 2013 『世界本の日』記念
第8回 絵本翻訳コンテスト
授賞式


第8回絵本翻訳コンテストの授賞式が、2013年12月8日(日)、関西カタルーニャセンター、日本スペイン文化経済交流センターEXTENSION主催のクリスマスパーティー会場にて行われました。

授賞式には、第1位の小村麻貴さん、第2位の中尾しょうこさん、第3位の森田千恵さん、奨励賞(優れたアイデアに対して)の鈴木純子さん、奨励賞(日本語表現の選び方に対して)の杉本とも代さんがご出席下さいました。



 


上段左から、
第1位 小村 麻貴さん
第2位 中尾 しょうこさん
第3位 森田 千恵さん

下段左から、
奨励賞(優れたアイデアに対して)
鈴木 純子さん、
奨励賞(日本語表現の選び方に
対して) 杉本 とも代さん





尚、受賞者のみなさんには、以下の副賞が贈られました。

1位の小村麻貴さん:Galeraのカタルーニャ語絵本3冊、Triangle Postals のフォトブック1冊

2位の中尾しょうこさん:Galeraのカタルーニャ語絵本3冊、Triangle Posalsのフォトブック1冊

3位の森田千恵さん:スペイン語の絵本2冊、Triangle Postalsのフォトブック2冊

奨励賞(優れたアイデアに対して)の鈴木純子さん:Triangle Postals のフォトブック1冊

奨励賞(日本語表現の選び方に対して)の杉本とも代さん:Triangle Postals のフォトブック1冊



関西カタルーニャセンターは、スペイン・カタルーニャ州政府議会により承認された公式センターです。

関西カタルーニャセンター
〒541-0059 大阪市中央区博労町3-1-8 チサンマンション心斎橋2番館403
Tel: 06-4704-4690  Fax: 06-6251-2063
(電話受付時間/月〜金曜日:13:00〜21:00/土曜日:13:00〜18:00)
E-mail: exosaka@osb.att.ne.jp